人生の再起動を誓ってから、私は自分の体を「最適化」することに執念を燃やしている。
前回のサロン調査で山梨県内の主要な情報は集まったが、どうしても避けて通れない道があった。それが「医療脱毛」だ。
サロンよりも強力なパワーで毛を根絶やしにするという、いわばプロ仕様の選択肢。
私は期待と、それ以上の恐怖を胸に、湘南美容クリニック甲府院の門を叩くことにした。
まずはお忙しい皆さんのために、先に検証結果を報告しよう。
【検証結果】湘南美容クリニック甲府昭和店のプランと見積もり
| 潜入店舗 | 湘南美容クリニック 甲府院 |
| スタッフ構成 | 男性は見当たらなかった |
| 駐車場 | 甲府駅ビル(という名の5階建)提携駐車場有り |
| 料金 | ▼公式 https://www.sbc-mens.net/contents/datsumo/#anchor03 |
| 特筆すべき点 | 医療脱毛の為高出力 |
| 私の決断 | 却下(痛いのは怖い) |
総評
料金について詳しくはリンクを踏んで公式をチェックしていただきたい。
全身くまなく6回コースで焼却すると、およそ42万円程度だろうか。もちろん、人により毛が生えていない箇所もあると思うので、これより安い場合もあるだろう。
この業界では、美容脱毛より医療脱毛の方が出力が高いというのが周知の事実である。早く効果を出したい人にはやはりこちらだろう。
ただ、駅ビル(5階建てだが)を突破し、飲食店フロアにある女性だらけの美容クリニックに突入する勇気のない、シャイなおじさんにはあまりおすすめできない。
【立地の罠】とんかつ屋の向かいで、おじさんは自意識と戦う
当日、私が向かったのは甲府駅ビル「セレオ甲府」。まず、車で行く者に忠告しておきたい。
提携駐車場はあるが、無料になるのは1時間だけだ。
カウンセリングは意外と時間がかかる。結局、数百円の駐車料金を払うことになるこの「小さな損」が、じわじわと心にくる。

▲セレオ甲府駐車場。曜日や時間により、最大30分600円との事。

▲今回の戦場となるセレオ甲府
セレオに入店後、フロアガイドを確認し5階の湘南美容クリニックへ向かう。

▲5階飲食店フロアにある目的地の入口。
目的に到着すると、本当の試練は唐突に訪れた。
湘南美容クリニックは、あろうことかとんかつ屋の目の前にある。

▲正面のとんかつ屋さん。
週末の昼下がり、幸せそうに食事をする家族連れやカップル。そのすぐ横を、股間の毛を焼却しにいく中年男が一人、無表情で通り過ぎる。
「あのおじさん、あそこに入るんだ」
そんな被害妄想が頭をよぎる。この「逃げ場のない視線」は、プライバシーを重んじるシャイなおじさんには、あまりにも高い壁だ。

▲その他にも飲食店が立ち並ぶフロア。

▲5階のフロアガイド。飲食店が並んでいるのがわかる。休日は賑わうだろう。
【男の孤島】三方向をガードされた椅子と、女性だらけの待合室
院内に入ると、そこは白一色の清潔な異世界だった。受付には眩しすぎるほどの美女たちが並んでいる。
私は心の中で「これは治療だ」と自分に言い聞かせ、診察券を受け取った。
待合室を見渡して、私はさらに身が縮こまる思いがした。その日、見かけた患者は私以外、全員が女性だったのだ。
華やかな女性たちに囲まれ、居場所をなくした私の救いとなったのが、あの「椅子」だ。三方向が頭の高さまで高い壁で仕切られており、座ってしまえば誰の視線も入ってこない。まるで「男の孤島」だ。
この徹底したプライバシー保護に、私はようやく深く息を吐くことができた。
恥ずかしさを捨てて聞いた「VIOの痛み」の現実
カウンセリングでは、私は恥を忍んで核心を突いた。 「VIOの照射、やっぱり相当痛いですか?」
彼女はプロらしい涼しげな微笑みで答えた。 「医療脱毛はサロンよりパワーが強いので、正直、痛みは伴います。でも、その分しっかり効果が出ますよ」
痛みを我慢して確実な結果を取るか、痛みを避けて遠回りをするか。彼女の言葉は、まるで人生そのものの選択を迫っているかのようだった。
【コストの真実】医療脱毛は本当に「早い」のか?
| 項目 | 判明した事実 | 備考 |
|---|---|---|
| 完了までの回数(ヒゲ) | 15〜30回 | 医療でもかなりの回数が必要 |
| 完了までの回数(体) | 10〜20回 | サロンと大きな差がない? |
| 全身6回の総額 | 約44万円 | 麻酔代は別途必要 |
| 麻酔クリーム | 980円 | 部位ごとに都度加算される |
| 笑気麻酔 | 2,200円 | 同上 |
表を見て驚いた方も多いだろう。私も正直、『医療ならサロンの半分くらいの回数で終わる』と思い込んでいたからだ。
提示された料金は、全身6回コースでおよそ44万円。想像していたよりは現実的な数字だ。
しかし、気になったのは「回数」である。ツルツルになるまでの目安を聞くと、「ヒゲは15〜30回、体は10〜20回」だという。
「……あれ? サロンが言っている回数と、そんなに変わらなくないか?」
医療の方がパワーが強い分、劇的に回数が減ると思っていた私には意外だった。もちろん個人差はあるだろうが、医療といえど「一撃で終わり」という魔法ではないのだ。
痛みに弱い人のために麻酔も用意されているが、部位ごとに追加費用がかかる。これを毎回追加していけば、最終的なコストはさらに膨らんでいくだろう。
【結論】湘南美容外科は「痛みと羞恥」を対価に、最短ルートを走る男の場所だ
湘南美容外科が「買い」な人とそうでない人の境界線はここだ。
■ここに投資すべき人
- 多少の痛みは我慢してでも「最短・確実」な結果をプロに委ねたい
- 「医師がいる」というバックエンドの安心感を重視したい
- とんかつ屋の視線を「これも修行だ」と笑い飛ばせる強メンタルがある
■ 少し考え直したほうがいい人
- 待合室で女性に囲まれる「アウェイ感」に耐えられないい
- 駅ビルで知り合いに会うリスクを1%でも減らしたい(甲府市の場合)
- 自分のペースで、誰にも知られずにこっそり進めたい
今回の潜入でわかったのは、湘南美容外科は「多少の痛みや恥ずかしさを飲み込んででも、プロの手で確実に終わらせたい人」にとって、これ以上ない選択肢だということだ。
医療という看板の安心感、そして費用の明確さは、間違いなく一級品である。
山梨県内における主要な脱毛サービスの「潜入調査」は、これでようやくすべて出揃った。
44万円を投じて「プロの設備」を使い倒すか。それとも家庭用脱毛器をポチって、一人自宅で戦い抜くか。はたまた、その中間にあるサロンという選択か。
次回の記事では、これまでの全データを統合し、各社のメリット・デメリット、そして39歳エンジニアが辿り着いた「最終的な答え」を公開する。私の「再起の物語」における、ひとつの大きな決断を見届けてほしい。


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